【ワンズ・ラフのストーリー②】
子供が生まれたら犬を飼いなさい。 子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。 子供が幼少期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。 子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。 そして子供が青年になった時、 自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
このイギリスのことわざが、犬が一生をかけて教えてくれることを物語っていると思います。
僕が犬を飼ったのはゲンキが初めてでした。ですので、この歳にしてこのことざわが教えてくれる体験を初めてしたことになります。
相棒ゲンキから学んだことは、命の尊さと時間の大切さ。何気ない平穏な日々がどんなに尊いか。それぞれが持つ限られた命、一日いちにちの時間の大切さに改めて気づかされたのです。
感性豊かな子どもたちには、僕以上に伝わるものがあると信じています。
現代の子どもたちにとって、犬と触れ合う機会は多くないと聞いています。ましてや森との触れ合いも少ないでしょう。触れ合った経験がないから怖いという感覚を持つのは普通だと思うし、まずは触れ合いの場をつくれないだろうか-このプロジェクトはそんな思いからはじまっています。
本当は身近な生活から触れ合いの場があれば良いのでしょうが、動物に対するアレルギーや動物が好きではない人、動物に興味がない人など、くらしの中では様々な配慮が必要なので、そう簡単ではないでしょう。
ワンコの森は一般ご家庭にとっては非日常の世界です。
子どもたちを取り巻く環境とはかなり異なる世界で、貴重な体験ができる良好な環境が整っているような気がしています。
森という自然のなかで犬といっしょに戯れるという非日常を体験をすることで、子どもたちがまずはその場を感じる、次に犬や森に興味をもつ、そして犬や森を理解する-そのひとつのきっかけになってくれれば嬉しいと思っています。
子どもたちにとっても、犬にとっても、森にとっても、happyになる未来づくり。小さくても大切な一歩だと思うのです。ぜひともプロジェクト文をご覧いただき、多くの声・応援をお寄せいただければ嬉しいです。(次回に続く)
ワンズ・ラフ 小田 明