ワンコの森あそび 『森×犬』の無限の力を信じて、明るい未来づくりを目指しています。

めざすのは、愛犬とそのご家族の幸せな未来であり、豊かな森の未来。

WansLaugh(ワンズ・ラフ)は、三重県中南部に位置するユネスコエコパークのまち大台町に拠点を置き、愛犬とご家族の皆様が『ワクワク』できて『癒される』特別な森の空間「ワンコの森あそび」を企画・運営しています。大台町に広大な山林を所有するトヨタ自動車株式会社が主催する「フォレストチャレンジ 森あげプロジェクト」から、この森のドッグイベント事業は生まれました。

手入れされた森林の春夏秋冬の自然を、五感で感じながら愛犬と一緒に楽しむ。愛犬の表情はイキイキして、普段見れないしぐさや表情にも出会えます。愛犬が楽しそうだと飼い主の表情もイキイキしてきます。愛犬と森をつなげようとするこの挑戦は、多くの人を幸せにする無限の可能性を秘めています。

代表の僕・小田(愛犬2頭:ジャックラッセルテリアのゲンキ&のんき)を中心に、愛犬と飼い主が一緒になって楽しめる体験、とっておきの思い出のための森の空間を提供します。WansLaugh(ワンズ・ラフ)事業の立ち上げ時から現在まで約400頭のワンちゃんに楽しんでいただいています。

『森×犬』の無限の力を信じて、明るい未来づくりをめざしています。

きっかけとなった「トヨタフォレストチャレンジ」と「みんなの笑顔」

ー 運命の出会い

2014年、お兄ちゃん犬ゲンキを浜松のクランバーアップケネルさんから迎えました。僕にとってかけがえのない相棒ゲンキとの出会い。この出会いが、将来の夢をもたらせてくれることになります。

初めて犬を飼う僕は、毎日近所で散歩をしつつ、住まい近くの公園へのペット立入が禁止されていることもあって、週末にはちょっと遠出するスタイルになっていました。そんな生活の中で、やんちゃなゲンキが一番イキイキと楽しんで、家族もゆったりと寛げた場所がありました。それが栃木にある「ホテルフォレストヒルズ那須」でした。

ありのままの自然を最大限に活かしてつくられている森の中のドッグフィールドがすごく素敵で、元気なワンちゃんがノーリードで思いっきり遊べる落ち葉ふかふかのドックウォークもあれば、シニア犬でもゆったりと楽しめるLet’s足湯があったりと、気づけば僕らの大好きな場所になっていました。

相棒ゲンキとの運命の出会い、そして愛犬家族が存分に楽しめる場所がもっと多くあったらいいなぁ、という僕の心の中の小さな思いがスタートです。

愛犬とのかけがえのない生活は10年~20年。僕も限られた時間のなかでできるだけゲンキ&のんきと一緒に過ごし、1日でも長く生きてくれて、楽しい時間をともにしたいと思っています。一方で、多くの人は平日は仕事もあったりと中々愛犬と一緒にいる時間がとれない。

そうした同じ思いを抱えている方々に、普段の都市生活ではなかなか体験できない森という空間を使って、最高の思い出をお届けしたいと思っています。

相棒ゲンキと森のコースチェック中
ー 取り組みを始めた経緯

サラリーマンだった僕は、遡ること2016年、実家のある島根県へのUターンを視野に入れて、地方で何かできるか模索しはじめました。まずその中でテーマに選んだのは「森の活用」でした。しまコトアカデミー(島根県×ソトコト)やローカルベンチャーラボ(ETIC)などの仲間づくり&事業構想の場や、江津市ビジネスプランコンテスト(GO-CON2017)の発表を経験しながら、その構想を育んできました。

もともと、森の中で愛犬とノーリードで思いっきり楽しめるアウトドアフィールドをつくりたいと漠然と思っていましたが、当初はそれが事業化するようなテーマとは全く思っていませんでした。

その小さな思いを大きく引き出してくれたのがトヨタ自動車が募集した「フォレストチャレンジ」との出会いでした。フォレストチャレンジの舞台は、ユネスコエコパークのまち三重県大台町にある「トヨタ三重宮川山林」。ここは明治期から林業が行われてきた宮川の上流域で、かつて伊勢神宮の式年遷宮に使うヒノキを出していた歴史ある林業の地です。この山林の面積は広大で約1700ヘクタール、東京ドーム364個分ものスケールがあります。

トヨタ自動車は長い年月をかけて守られてきたこの森を次世代に引き継ぐには、新たに森に関わる人を増やすことだと考えて、林業だけではない新たな視点で森を活用するアイデアを募集していました。

思いきってこれに応募したところ、2018年春に採用が決定。「森を活用したワクワク&癒しの空間提供で、愛犬家族の豊かな生活をつくりたい」をコンセプトに活動をスタートさせることができました。

ー これまでの活動

2018年秋には現地で4回のモニターイベントを開催して、お客様向けに思い出写真を撮影したのですが、愛犬とそのご家族の「自然な笑顔」がたくさん撮れました。当初は森の中で生き生きと遊んでいる愛犬の姿をメイン写真に考えていたのですが、実際やってみると森の中での家族の笑顔の写真の方が最高に良かったのです。これがWans Laugh(ワンズ・ラフ)の名前の由来です。

あぁ、自分がやっていることは、森という特別な空間を使って、普段なかなか体験できないドキドキする冒険や癒しの場をつくり、その体験を通してお客様が愛犬との絆を深めていくことなんだなぁとつくづく感じました。

2019年の夏から秋にかけては季節イベントとして、山林内の森林・渓流・滝・林道を使った、愛犬家族向けのノーリードでのアウトドアアクティビティ(川遊びやハイキング)を開催・提供しました。

これまでは、サラリーマンの傍ら休みを利用してのトライアル・季節営業を行ってきましたが、2019年6月に長年勤めてきた会社を退職。いよいよ2020年春から活動を本格化することにしました。
クラウドファンディング支援者160名様からご支援いただき、コース拡充に関わる環境整備をするための資金として活用させていただきました。

  • コース整備・拡充、危険エリアの安全対策(柵の設置など)
  • 山林内の案内設備の整備
  • 安全装備品の拡充(愛犬&飼い主貸出用ライフジャケット、アウトドア用ギア)
  • 緊急時の対応体制強化(山林内通信手段の確保、動物病院連携の仕組みづくり)

など。

ワンズラフが実現したいこと

  1. トヨタ三重宮川山林という広大な私有林の優位性を活用して、ここでしか提供できない愛犬向けアウトドアアクティビティ(イベント・ツアー)を拡充させること
    -森あそびフィールドをつくる
  2. このアウトドアアクティビティを思いっきり楽しむための、ゆったりとした時間を過ごせるベース基地をペットフレンドリーな施設として環境整備すること
    -リラックスフィールドをつくる
  3. 老犬でも楽しめるリハビリエリアとプログラムを整備・拡充させること
    -人も愛犬も元気になれるヘルスケア拠点にする
  4. 森の資源(木材・アロマ・ジビエ)を使って、愛犬がリラックスできる製品をつくること
  5. 愛犬と家族の森の中での成長記録を特別な写真・映像で残して、ここを第二の故郷のような存在にすること

その中でも、愛犬が自然環境の中でイキイキと楽しんでいる姿・笑顔を見ていただく体験が一番大切だと思っています。

これまでも日々の天候や森のコンディションに注意しながら、安全を最優先にしてサービス提供を行ってきました。一方でトヨタ山林はもともと林業を営むための環境なので、当然ながらレジャーを意識した山林整備はされていません。まずはコースの安全性をより高めることにしました。

すでにプロの方の助言もいただきつつ、柵を設置しない中でのノーリードでのアウトドアアクティビティを提供しています。呼び戻しができることを条件としていますが、飼い主の方にはオリエンテーションで「しっかり観察して ⇒ 声をかけて ⇒ ほめてあげる」という基本動作をお願いしています。

森の解放感と野生の匂いがする緊張感の中、ワンちゃんは『いつも以上に名前をよばれて嬉しい! ⇒ 飼い主の元に行くと更にほめてもらって楽しい! ⇒ 楽しいとイキイキとした表情になる! ⇒ 家族みんなが笑顔になる!』- という好循環が生まれます。

ノーリード(呼び戻しができるか)が不安という声もあり、愛犬のコントロール手段や高齢者や子供を含む家族全員の安全性を確保することで、様々なバリエーションのアウトドアアクティビティの提供と多くのお客様が参加しやすい環境づくりにつながると思っています。

愛犬と森をつなげ、豊かな生活・社会をつくる

今後、ワンズラフはここ三重県大台町をスタートとして、

  • ペット(愛犬)との豊かな生活
  • ペット(愛犬)をつうじて自然環境と人間社会が調和・共生できる社会

をつくっていきます。

愛犬と一緒にレジャーや旅行を楽しみたいと考えるお客様層は増えていますが、それを受け入れる(全国的な)地域理解やインフラ整備はまだまだです。

ペット同伴宿泊施設、ペット同伴可能施設・店舗、ペット同伴アクティビティを提供できる施設を増やし、日本全国の愛犬家族にとって遊びの行動範囲を大きく広げることで、ヒトとペット双方にとって健康で豊かな生活づくりのお役に立ちたいと思っています。

また、トヨタ山林では100年を越える木々の成長や野生動物の生活を垣間見ることができます。ここでは愛犬と楽しみながらも、森の中でのルール順守など、動植物に対する配慮もプログラムの中に組み込んでいます。本当に小さなきっかけですが、愛犬をつうじて自然との共生社会づくりのお役にも立っていければ嬉しいです。