【ワンズ・ラフのストーリー⑦ 愛犬をつなぐ心のリード】

ワンズ・ラフ「ワンコの森あそび」のトライアル時(2018年11月)は、リード付きでのサービス提供でした。思いっきり森も楽しんでほしい-そんな思いから、フォレストヒルズ那須のドッグフィールドをお手本に、簡易的な柵を設けたドッグフィールドも設けていました。
それからしばらく、レジーナ蓼科(現在はゆとりろ蓼科ホテル)の森の形状をそのまま活用したドッグランなども参考にしながら、森にあるドッグフィールドの理想とはどんな形なのか、模索が続くことになります。

そこでお会いするのが、ドッグライフカウンセラーの「NICE DOG」上野啓一郎さんです。京都府木津川市で、犬のしつけ教室とアウトドアイベントを主催されていて、2019年6月にワンコの森をご案内するご縁を経て、夏イベントのお手伝いをしていただくことになります。とにかく、この森のパワーを気に入っていただきました。
この上野さん、凄いんです。何が凄いか。体罰やおやつ・おもちゃを使わず、心を繋げることで愛犬の動きをコントロールするしつけトレーニングをされている、希少なコーチ人材でした。この2019年の夏は、上野さんにワンちゃん同士のご挨拶やしつけに関する簡単なブリーフィングをお願いしつつ、イベント現場でも待機いただくことで、初めてワンコの森あそびイベントでのノーリード体験を実現することになります。

そして、さあこれからという矢先、上野さんの突然の訃報を受け取ることになります。重い病気を患っていらっしゃることは聞いてましたし、無理はできないことは分かっていましたが、その別れはあまりに早すぎました。上野さんとご一緒させていただいた期間はわずか2ヵ月でしたが、貴重で濃厚、いや奇跡の経験でした。上野さんとの出会いがなければノーリード実現は遠かったと思います。本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

以降、上野さんから学んだ記憶をひとつひとつ思い出しながら、そして僕たちなりの工夫も加えながら、ノーリードでのサービス提供を続けます。その節目では上野さんの奥さまにもアドバイスをいたただきながら、サービス全体のクオリティ向上につなげていくことになります。

僕たちは犬のしつけのプロではありませんが、「ワンコの森」を知りぬいたガイドのプロでありたいと思っています。ノーリードという世界は、しっかりと愛犬とのコミュニケーションができていればとても快適な世界ですが、愛犬とのコミュニケーションが不十分だと安全は確保できません。
ワンコの森で大切にしているクオリティのキーワードは「安全・安心・快適」です。「愛犬⇔リアルなリード&心のリード⇔飼い主」で安全・安心を確保しながら、これがうまくかみ合うことで、ワンコの森を存分に楽しめる快適で感動的な世界が広がります。

今回はこんな世界を子どもたちに広げていくプロジェクト。子どもたちとワンコ両方の「安全・安心・快適」をしっかり確保して、子どもたちへ「感動」の世界を提供できるよう、基本に立ち返って知識習得やスキル向上のとりくみを進めていくことになります。

※写真は19夏の看板犬たち!(左からゲンキ・のんき・フィル・スマイル)

今、上野さんがいたらどんなアドバイスをもらえたでしょうか。たぶん、まずはやってみよう!だったような気がします。上野さんは、今もワンズ・ラフに勇気を与えてくれる大切な存在なのです。

ワンズ・ラフ 小田 明

目標300万円(12/26まで残り12日)、本日時点で138万円(46%)、皆さまの温かいご支援をお願いします!